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Pepper(ペッパー)がAndroidに対応
※2016年6月1日 旧モデルのアップデートに関する情報を更新しました(更新部分を赤字で記載)
本日2016年5月19日、ソフトバンクよりPepper(ペッパー)のAndroid対応が発表されました。
GoogleI/Oでも紹介がされましたので、大変な話題になっています。
同時に、開発者向けのAndroid対応版Pepperが7月から発売される事がアナウンスされています。
これ、よく見ると、Pepper(ペッパー)新モデルの発表と言えるものですが、気付かれましたか?
ソフトバンク公式発表ページ
http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2016/20160519_01/
ソフトバンクの報道発表ページで、タイトルだけを見ると、単純に「Pepper(ペッパー)のAndroid対応」。
ですが、ちゃんと下の方まで読んでいくと、実質「新型Pepper(ペッパー)」の発売がアナウンスされています。
現在、まさに今、あなたがPepper(ペッパーくん)の購入を考えているのであれば、必ずこの記事に目を通してください。
この記事を読まないと、あなたの会社は損をしてしまうかも。。。
本日の発表の概要
端的にまとめると、以下の通りです。
・AndroidSDKがPepper(ペッパーくん)に対応し、専用SDK「Pepper SDK for Android Studio」の無料配布を本日5月19日より開始
・Androidの開発環境に対応したPepper(ペッパーくん)の新しい開発者向けモデルの販売を7月から開始
・すでにPepper(ペッパーくん)を持っている場合には、アップデートにより対応が可能(ただし、「有償」)
既存開発者の多いAndroid対応により、Pepper(ペッパー)対応のアプリが爆発的に増え、Pepper(ペッパー)の価値はますます上がっていく事が期待されます。
Android対応のPepper(ペッパーくん)は7月に発売されるけれど、今販売してるPepper(ペッパー)もアップデートで対応してくれる。
であるのなら、迷う事はない。今すぐ、Pepper(ペッパー)を買ってしまえばいい。
そう思ったのであれば、ちょっと待て。
その後、本当に「ちょっと待て」になってしまいました^^;;
2016年6月1日現在、旧モデルのアップデートは「無償提供しない」事が明言されています。
具体的には、アップデートにはタブレットだけでなく、Pepper(ペッパー)頭部の物理交換も必要となることが分かっています。
詳細な金額は示されていませんが、旧モデルを急いで購入するのは待ったほうがよい理由が一つ増えたといえます。
理由①:旧Pepper(ペッパー)と新Pepper(ペッパー)は購入に必要な金額が違う
Pepper(ペッパー)購入を検討した事のある方なら、大体「一般モデルならトータル100万円くらいかな」といった感覚をお持ちかと思います。
通常の考えなら「Android対応の新型は旧機種よりも若干高額になるんじゃないだろうか」と思われるのではないでしょうか。
違います。
旧機種の一般モデルのPepper(ペッパー)は、本体価格や保険パックなどトータルで108万円。
これに対し、Android対応新型のPepper(ペッパー)はデベロッパーモデルとはいえ97万円と若干安くなっています。
また、旧機種は「一括」「分割」と支払い方法を選択できましたが、新機種は「分割」のみとなっています。
購入するにせよ、レンタル業者からレンタルするにせよ、
新型の登場を待ってからの方がコスト的に安く済む可能性があるのです。
購入に関わる料金は、以下の記事が、非常に解りやすくまとまっています。
是非、ご一読下さい。
Pepper 一般/Biz/Androidモデルの違いは? <価格・料金比較編>
理由②:旧機種は、アップデートで全てが更新されるとは限らない
今回アナウンスされた旧機種アップデートは、大きくソフトのアップデートとハードのアップデートの2つがあります。
特に、ハードウェアでは、タブレットの性能向上が予定されており、注目されています。
ただし、本日の発表会の質疑応答において、気になる回答がなされています。
「ソフトと一部ハードのアップデートを計画している」
一部??
この表現、気になります。
歴史を紐解けば、ペッパーの大きなアップデートは今回が初めてはありません。 例えば、2014年12月頃に初めて出荷されたPepper(ペッパー)ですが、2015年6月に大きなバージョンアップをしました。 そのバージョンアップの大きな特徴は頭部のCPUやメモリが4倍以上になる大きなアップデートでした。 その際に旧型の頭部(CPUやメモリが入っているところ)を交換する大盤振る舞いの対応をソフトバンクが行いました。
これはこれで企業としてかなり思い切ったアップデートだったと言うことは疑いの余地がありませんが、実はもう一つの大きなアップデートは対応されませんでした。 2015年6月リリースのPepper(ペッパー)では足元の障害物を検知するためのハードウェアのセンサーが追加されたのですが、(おそらくコストなどの関係で)アップデートされませんでした。
その他にも、モデルチェンジの予告はないが、ある時期の販売品から胸の電源ボタンに凹凸がつき始めたり、箱の出入りにスロープが付いたりと、細かな仕様変更が行われている為、ことPepper(ペッパー)においては、アップデートで全てのハードウェアが最新状態となるとは限らないと言えます。(それでも、ソフトバンクはギリギリまで対応を行う姿勢を貫くとは思われます。)
つまり、旧機種を今購入してアップデートを待ったとしても、アップデート後の姿が新機種と同様の機能とならない場合がある。
であれば、新機種が発売されるのを待ってからPepper(ペッパー)を導入した方が賢明という考え方もあります。
さらに、質疑応答では「一般向けと法人向けのアップデート対応が同じであるか、現時点では未定」という回答もされています。 ちなみに、このアップデートが無償で行われるのか有償で行われるのかはまだ発表されていません。明確に発表はされていませんが、有償となる事が判明しています。
理由③:Android版Pepper(ペッパー)を待った方が、アプリ開発がしやすい可能性がある
現在、Pepper(ペッパー)はNAOqiというロボット開発に適したOSを搭載しており、Choregrapheという開発環境でアプリが作成されています。
これはこれで非常に優れているのですが、Android版Pepper(ペッパー)になれば、汎用性の高いJava言語でのアプリ開発も可能となります。
つまり、一つの課題に対して、複数のアプローチ手法で解決を図る事ができるようになります。
Choregrapheだけでは非常に開発に時間とお金がかかるアプリも、Androidの開発環境が入る事で、より簡単に開発できる可能性があります。 今からChoregrapheで作っても、Android版で再度作り直さなければならない可能性もあります。
いかがでしたでしょうか?
以上が、本日発表された「実質新型Pepper(ペッパー)」の概要と注意です。
現在、まさにPepper(ペッパー)を検討されている方や、既にお持ちの方なら、この記事を読んで悶々とされているのではないでしょうか。
「旧モデルの扱いはどうすればいいの? 」
「新モデルは買うべきなの? 買わないべきなの? 」
「それでも、すぐに導入しろと言われてるんだけどどうすればいいの?」
「BizモデルのPepper(ペッパー)もAndroid対応するんじゃないの?」
「アプリのバージョンアップをどのように計画すればいいの? 」
「とりあえずレンタルでやり過ごす?」
こういったお悩みに対して、生活革命ではコンサルティングも実施しております。
※ 代表の宮沢は、前職であるNTTドコモにおいて、iアプリやAndroidのOSバージョンアップ等への対応計画の検討に参画するなど、Pepperに限らず、このようなシステムのバージョンアップのパターンや対処方法へのノウハウを多数有しています。
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